「屋外での撮影に使える!ポータブルストロボの活用法」
屋外での撮影、特に明るい日中の撮影では、自然光だけでは思い通りの写真が撮れないことがあります。そんな時に活躍するのがポータブルストロボです。今回は、屋外撮影で使えるポータブルストロボの選び方と活用法についてご紹介します。
ポータブルストロボの選び方
屋外撮影用のポータブルストロボを選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。
- ガイドナンバー(光量)
- TTL機能の有無
- バッテリー持続時間
- 防塵・防滴性能
- 重量と携帯性
これらの要素を考慮しながら、実際に使えるポータブルストロボをいくつかピックアップしてみました。
おすすめのポータブルストロボ
1. NEEWER TT560 フラッシュ スピードライト
NEEWERのTT560は、コストパフォーマンスに優れたポータブルストロボです。M/S1/S2モードを搭載し、手動での光量調整が可能です。Canon、Nikon、Panasonic、Olympus、Pentax、Sonyなど、多くのカメラブランドに対応しているのが特徴です。
ガイドナンバーは38(ISO 100時)で、初心者から中級者まで幅広く使用できる光量を持っています。また、垂直回転角度0〜90度、水平回転角度0〜270度と、柔軟な光の方向調整が可能です。
屋外撮影での活用法としては、日中シンクロ撮影や逆光時の補助光として使用できます。軽量でコンパクトなので、持ち運びも楽々です。
2. GODOX V860III-N スピードライト
GODOXのV860III-Nは、プロフェッショナルな撮影にも対応できる高性能ストロボです。TTL機能を搭載しており、カメラと連動して最適な光量を自動調整してくれます。
ガイドナンバーは60(ISO 100、200mm時)と強力で、屋外の明るい環境下でも十分な光量を確保できます。また、2600mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを採用しており、約1.5秒の高速充電で最大650回のフルパワー発光が可能です。
防塵・防滴性能も備えているため、屋外での使用も安心です。マルチフラッシュ機能やHSSハイスピードシンクロにも対応しているので、創造的な撮影にも活用できます。
3. NEEWER 660 LEDビデオライト
LEDライトも屋外撮影には有効なツールです。NEEWERの660 LEDビデオライトは、連続光を使用したい場合におすすめです。330個のウォームホワイトと330個のクールホワイトのLEDを備え、3200Kから5600Kの色温度と0〜100%の輝度レベルで調整可能です。
CRI96以上の高い演色性を持ち、自然な色再現が可能です。また、バーンドア(遮光板)が付属しているので、光の方向性をコントロールしやすいのも特徴です。
屋外でのポートレート撮影や製品撮影、YouTubeの野外撮影などに活用できます。AC電源アダプターだけでなく、NP-F550やNP-F970などのバッテリーにも対応しているので、電源のない場所でも使用可能です。
屋外撮影でのポータブルストロボの活用法
1. 逆光時の補助光として
逆光シーンでは被写体が暗くなりがちです。ポータブルストロボを使用することで、被写体を明るく照らし、バックライトとのバランスを取ることができます。
2. 日中シンクロ撮影
明るい日中でも、ストロボを使用することで被写体を引き立たせることができます。HSSハイスピードシンクロ機能を持つストロボを使用すると、より効果的です。
3. 影の軽減
強い日差しによる濃い影を和らげるために、ストロボを補助光として使用します。これにより、より自然な陰影を作り出すことができます。
4. 色温度の調整
屋外の光は時間帯によって色温度が変化します。LEDライトなどを使用することで、自然光の色温度に合わせたり、あえて異なる色温度を作り出したりすることができます。
5. 動きのある被写体の撮影
スポーツや野生動物の撮影など、動きのある被写体を撮影する際に、ストロボを使用することで動きを止めて撮影することができます。
屋外でストロボを使用する際の注意点
- 周囲の環境や人々に配慮し、強い光で迷惑をかけないようにしましょう。
- 風や雨などの天候に注意し、機材を保護する準備をしておきましょう。
- バッテリーの残量に注意し、予備のバッテリーを持参することをおすすめします。
- 直射日光下では液晶画面が見にくくなるので、設定の確認は注意深く行いましょう。
まとめ
ポータブルストロボは、屋外撮影の可能性を大きく広げてくれるツールです。自然光だけでは表現できない写真を撮影したり、厳しい光条件下でも理想的な露出を得たりすることができます。
初心者の方は、まずはNEEWER TT560のような使いやすいモデルから始めてみるのがおすすめです。慣れてきたら、GODOX V860III-Cのようなより高機能なモデルにステップアップしていくのも良いでしょう。また、LEDライトも併用することで、さらに表現の幅を広げることができます。
屋外撮影でのストロボ使用は、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、練習を重ねることで、自然光と人工光を巧みに操り、印象的な写真を撮影できるようになります。ぜひ、これらのツールを活用して、あなたの写真表現の幅を広げてみてください。